家の中でも、特に衛生面が気になるのがトイレですよね。家族みんなが利用するため利用回数も多く、汚れやすい場所だと言えます。汚れやすいということは、細菌・雑菌やウイルスも繁殖しやすいということです。

細菌やウイルスが増えると健康面への悪影響が心配になります。それを防ぐためには、トイレの抗菌・抗ウイルス対策をしておきましょう。

この記事では、わたしたちができるトイレの抗菌・抗ウイルス対策と、おすすめの抗菌グッズもご紹介していきますので、早速手に入れて対策を始めましょう。

トイレには雑菌・ウイルスがこんなに?!

トイレには誰もが「汚れている・汚い」といったイメージがあると思います。実際に、「トイレと同じくらい汚い」「トイレ以上に細菌が多い」など、トイレは汚さや細菌の量の比較対象としてよく挙げられています。

では、実際にどのくらいの細菌・雑菌がトイレにいるのかをご存じでしょうか?

お掃除グッズを販売しているSCジョンソンが行った調査では、一般家庭5軒のトイレを調査すると、10㎠あたりの細菌の数は、便座が3~50個、便器が1~83個、床が1~94個となりました。

この数字が多いのか少ないのかわかりづらいかもしれませんが、そのまま掃除をしないでいると細菌の数はどんどん増殖していきます。トイレブラシには1本あたり72万~8億4,000万個の細菌が棲んでおり、下水道に匹敵するレベルにもなっていると言われます。

トイレの抗菌方法

このようなトイレの雑菌・ウイルスを増殖させないためには「抗菌」対策が必要になります。トイレの抗菌方法には、「リフォーム」、「掃除」、「抗菌コーティング」の3つが挙げられます。それぞれ特徴が異なってきますので、詳しく確認していきましょう。

抗菌加工されたトイレにリフォーム

まずは、現在のトイレを抗菌加工されたトイレに取り換えるリフォームがありまsす。トイレは長年使い続けていると、掃除に使うブラシなどで表面に細かい傷ができてしまいます。雑菌は、こういった細かい傷に付着しやすく、そこから増えていきます。

こうしたことを防ぐために、多くのメーカーでは抗菌加工された便器、便座が販売されています。雑菌が付着しにくい便座・便器と交換することで、衛生面が保たれるだけでなく、その後の掃除やメンテナンスも楽になります。

ただしデメリットとして費用がかかってしまいます。トイレ本体の値段に加え、工事費用もかかりますので、トータルでは5~10万円、高性能・多機能のものは20万円ほどかかるものもあります。

抗菌シートで掃除をする

市販の抗菌シートで掃除をするのも有効です。意識的に便器や便座を綺麗にしていれば、雑菌の数を減らすことができます。菌は付着した汚れなどをエサとして増えていきますので、清潔に保つことは非常に重要です。

市販されている抗菌シートの多くは、掃除した後にトイレに流せるものも多く、手軽で衛生的です。ただし、やはり市販されているものでは効果の持続期間はそれほど期待できません。清潔に保ち続けるためには、こまめに何度も何度も掃除しなければいけないという手間がかかります。

抗菌コーティングをする

現在のトイレに抗菌コーティングを施すという方法もあります。コーティングは、リフォームと違ってトイレを取り換える必要はありません。今付いている汚れを取り除き、抗菌作用のあるコーティング剤を塗布して効果を得る方法です。

クリーニング業者やリフォーム業者に依頼する方法もあれば、市販のコーティング剤を使って自分でコーティングする方法もあります。どちらもリフォームと比べると費用が抑えられますし、市販のものでは数千円ほどで手に入りますのでコスパも優れていますのでおすすめです。

トイレの抗菌コーティングとは?

ここでは、トイレの抗菌・抗ウイルス対策としておすすめの抗菌コーティングについて詳しくご紹介していきます。

効果

抗菌コーティングは、トイレの表面のでこぼこを埋めて滑らかにするため、汚れが付きにくくなりますので、菌の付着や増殖を抑えることができます。

また、汚れも落ちやすくなるため掃除が楽になり、回数も減らすことができます。さらに、雑菌の増殖を防ぎ清潔な状態を保てるようになるので、嫌なニオイも抑えることができます。

施工方法

抗菌コーティングの方法は2つです。先にもお伝えした通り、クリーニング業者やリフォーム会社に依頼してやってもらう方法と、市販のコーティング剤を使って自分で行う方法です。

どちらも基本的な手順は同じです。コーティングは汚れている上から施しても意味がありませんので、まずはコーティングする部分を綺麗に清掃します。その後、コーティング剤を塗布し、ムラの無いように広げます。あとは、コーティング剤が完全に乾けば出来上がりです。

次の項目で費用をご紹介しますので、どちらの方法で施工する可比較検討してみましょう。

費用

抗菌コーティングを業者に依頼する場合、新築のトイレであれば汚れをクリーニングする必要がないため少し安くなります。相場では、新築では6,000~15,000円、クリーニングが必要であれば13,000~29,800円ほどとなります。

市販のコーティング剤を購入する場合、1500円ほどから購入可能ですので、業者に依頼した場合と比較すると10分の1程度の出費で済むケースもあります。

トイレの抗菌ができるおすすめコーティング剤

費用を抑えながら、トイレの抗菌・抗ウイルス対策を始めたい方は、ここでご紹介するようなコーティング剤を使ってみるのがおすすめです。

グッドライフコート トイレ・水回りの洗浄・コーティング剤キープクリーン

スプレータイプのコーティング剤で、日々の掃除をしながら抗菌対策のできるトイレ用洗剤です。被膜を作って汚れを付きにくくし、防汚、消臭、抗菌に効果が期待できます。抗菌作用のある植物抽出成分が配合され、環境にも優しいトイレ洗剤です。

keskin(ケスキン) 接触抗菌スプレー

「光触媒」という技術を利用した抗菌コーティング剤で、スプレーした部分に光が当たると、菌やウイルスを分解します。水と酸化チタンでできているため、人体にも安全で、トイレ以外にも多くの人が触れるさまざまな部分に使用することができます。

エーザイイータック 抗菌化スプレーα

特許を取得した持続型抗菌成分「Etak」を使った抗菌化スプレーです。スプレーした部分を除菌し、除菌成分を固定化させる仕組みで、これにより抗菌作用が続くとされています。商品説明によると抗菌作用は1週間持続し、トイレ以外にもさまざまな部分に使用することができます。

WAKI 3年美キープトイレ用コーティング剤

こちらは、トイレの陶器専用の、防汚コーティング剤です。これ自体に抗菌作用があるモノではありませんが、コーティングすることによって洗浄し、汚れの付着を防ぐことで細菌が増えるのを防ぎます。効果は3年ほど持続し、この間のお手入れが楽になります。

トイレは抗菌対策でいつでも清潔に!

トイレの抗菌、抗ウイルス対策について詳しくご紹介してきました。トイレは不衛生というイメージも強く、こまめに掃除を頑張っている方も多いと思います。しかし、「汚れてから綺麗にする」のでは、少し油断するだけで汚れが目立ったり嫌なニオイが気になったりしてしまいます。

そこで、あらかじめ抗菌対策を行っておくことで、汚れを防ぎ、ニオイも軽減することができるので安心です。また、リフォームやコーティングを行えば、抗菌効果は長い間持続しますので、日々の掃除の手間も少なく、快適に利用できるでしょう。

特に、費用面を考えたときには抗菌コーティングがおすすめです。自分でも意外と簡単に施工できるので、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。