車好きの方は自分で愛車のコーティングを施工しているでしょう。すると液剤が余ってしまうので、スマホにも使えるんじゃないかと考えることがあると思います。しかし、結論からお伝えすると、車用のコーティング剤をスマホに使用するのはおすすめできません。

やはりスマホ用に設計されていないので効果が不透明だからです。また、上手に施工できない可能性もあります。

その他にも、スマホ用のコーティング剤なら抗菌・抗ウイルス、指滑り改善、ブルーライトカットなど、車用コーティングにはない効果もあります。

スマホ専用のコーティングでも2,000円で購入できますので、車用のコーティングを使って万が一失敗したときの負担やリスクを考えると、スマホ用を購入した方がいいでしょう。

スマホに車用コーティングの併用はおすすめしない!

スマホ用も車用もコーティングの基本的な原理は同じです。しかし、スマホに車用コーティングを使用してしまうのはおすすめできません。なぜなら、車用コーティングを使うことには、次のようなデメリットやリスクがあるからです。

用途が違うため得られる効果が異なる

車用コーティングは撥水効果・塗装の保護、劣化防止などを目的として作られています。一方で、スマホコーティングは画面割れや傷防止・指滑りの改善・抗菌、抗ウイルス・ブルーライトカットなどの効果があります。このように車用とスマホ用では得られる効果が異なってしまいます。

ただ、最近主流になっている車のガラスコーティングであれば、その耐久性からスマホに施工しても画面割れや傷を防ぐ効果は得られるかもしれません。同じように考えられた方も多いと思いますが、やはりおすすめはできません。その理由は次にご紹介するように、失敗するリスクがあるからです。

綺麗に施工できない可能性がある

車用とスマホ用コーティングでは、想定される施工面が異なっています。車なら塗装面の上、スマホならガラス(画面)の上となっています。やはり施工面の違いによってコーティングの定着具合、つまり耐久性にも違いが出る可能性があります。

また、施工面が違うことで綺麗に施工できない可能性もあります。特にガラスコーティングを施工してみようと考えていた方は要注意です。ガラスコーティングは簡単に剥がすことができません。万が一失敗してしまった時のリスクの方が大きくなってしまいます。

やはり専用設計されているスマホ用コーティングを使用する方が安心です。

成分の違いから手荒れなどの症状が起きてしまう可能性もある

先ほどの理由と同様に、用途や施工面の違いからコーティング剤に使用されている成分も異なってきます。車コーティングの場合、スマホのように頻繁に触られることは想定されていないので、これをスマホに施工した場合には手荒れなどのトラブルが起きてしまう可能性も考えられます。

スマホ用コーティングと比べ高価

冒頭でもお話ししたように、自分で車のコーティングをしている方は、余った液剤をスマホにも流用できないかと考えると思います。そうであれば、費用的には無駄がないように感じます。

ただ、基本的にはスマホ用よりも車用の方が高価です。例えば、スマホ用のガラスコーティングは1,500円~2,500円で購入できるのに対し、車用のガラスコーティングは5,000円~30,000円になります。

もし、スマホのために車用のコーティング剤を購入しようと考えているのであればやめておいた方がいいでしょう。万が一失敗した時の負担が大きくなります。

また、車用コーティングの中にも2,000円前後で購入できるものもあります。これらはポリマーコーティングだったりフッ素コーティングなどになりますが、耐久性に乏しい(すぐ剥がれ落ちる)ためスマホに施工するメリットはないと言えるでしょう。

スマホ用ガラスコーティングは安価に手に入る!

スマホコーティングにも車用のコーティングと同じようにガラスコーティングやフッ素コーティングといった種類がありますが、やはりガラスコーティングがおすすめです。

スマホにコーティングする大きな目的として画面割れや傷の防止があると思いますが、こうした効果はガラスコーティングにしか期待できないからです。

このガラスコーティングですが、車に施工しようと思うとDIYできる市販品でも5,000円~30,000円ほどしてしまいます。比較的安価なものもありますが、そうしたものはガラスコーティングと謳っていても、実は「ガラス系」だったということが良くります。つまり、耐久性に乏しく、満足できる効果が得られないことがあります。

一方で、スマホ用のガラスコーティングであれば、1,500円~2,500円程度で購入することができます。当然、液剤の量が異なっていますので価格に差がありますが、スマホ専用設計されているため安心して使用でき、コスパを考えてみても、比較的安価に手に入ります。

また、先ほどもお伝えしていますが、ガラスコーティングは耐久性に優れている反面、施工後に剥がすことが難しくなります。もし、車用のガラスコーティングをスマホに施工して、満足できる効果が得られなかったり、施工に失敗してしまった時でも剥がせなくなってしまうということです。こうしたリスクを考えると、スマホ用のガラスコーティングを買った方が安く済むことになるでしょう。

スマホ用コーティングなら抗菌・抗ウイルス対策までできる!

また、スマホ用のコーティングをおすすめする理由の一つに、抗菌・抗ウイルス効果があります。コロナウイルスの猛威もあり、スマホの衛生面が気になっている方も多いと思いますが、スマホ用コーティングのなかにはこうした効果を発揮するものがありますのでおすすめです。

やはり、用途に応じた設計がされていますので、スマホはスマホ用コーティングを利用した方が満足な結果が得られるでしょう。

抗菌・抗ウイルス効果以外にも、次のような効果を発揮するコーティングもあるので改めて確認しておきましょう。

  • 画面割れ、傷防止
  • 指滑り改善
  • ブルーライトカット効果
  • 撥水
  • 電磁波カット

スマホにコーティングするなら車用よりも専用品がお得!

今回ご紹介したように、スマホ用コーティングと車用コーティングはそれぞれ用途が異なります。ガラスコーティングの傷防止などは同じような効果がありそうですが、想定される施工面が異なっているため、綺麗に施工でない可能性もあります。また、失敗しても剥がすことができません。

その他にも注目していただきたいのは、スマホ用コーティングには抗菌・抗ウイルス効果を発揮するものがあることです。昨今のコロナウイルス問題によって感染対策に敏感になっていると思いますが、スマホ専用のコーティングであれば、このような効果も期待できます。

このように、スマホにはスマホ用コーティングを施工したほうがいいでしょう。車用の余った液剤を流用したいと考えることもあるかと思いますが、スマホ用なら2,000円前後で手に入ります。失敗したり効果がなかった時にリスクを考えれば、スマホ用を選んでおいた方が後悔することもないでしょう。