あなたは、普段どんな時計を使っていますか?特に男性は、「腕時計の価値が高い=デキる男」と考えて、普段から高級な腕時計を利用している方もいらっしゃるのではないでしょうか。

もしくは、大切な人からのプレゼントや自分へのご褒美、「ここぞ!」というときのアイテムとして、高級時計を持っている方は多いはずです。

そんな、自分の価値を上げてくれる、あるいは大切な思い出・思い入れのある時計は、ぜひコーティングしておくことをおすすめします。なぜなら、次のような7つの効果があるからです。

  • 傷防止
  • 抗菌・抗ウイルス
  • 金属アレルギー対策
  • 撥水効果・サビ防止
  • 防指紋
  • 光沢UP
  • 買取金額UP

この記事では腕時計をコーティングするメリットを詳しくご紹介していきますので、大切な時計のためにもぜひチェックしておきましょう。

腕時計のコーティングとは?

腕時計は身につけている時間が長いため、ぶつけてしまったり、衣類と擦れて小さな傷がついてしまったりすることが多いです。

また、ただ付けているだけでも汗や皮脂が付いてしまいますし、雨やほこり、雑菌やウイルスなど外部から汚れることもあります。思い出、思い入れのたくさん詰まった大切な腕時計を、これらの傷や汚れから守るために効果を発揮するのが、腕時計のコーティングです。

腕時計の本体やベルトに特殊な液剤を塗ってコーティングすることで傷や汚れを付きにくくします。自分で施工できるものもあれば、ショップに依頼することもできます。

腕時計にコーティングする7つのメリット

では、腕時計にコーティングすメリットをさらに詳しく確認していきましょう。

傷防止

腕時計のコーティングで最も効果を発揮するのが傷防止です。特にガラスコーティングといわれる種類のコーティングを施工すると、時計の表面に防傷能力の強いガラス皮膜をつくることができます。

また、すでに小さな傷がある状態の時計に施工した場合には、コーティング剤を塗り込むことで傷が目立たなくなる効果もあります。ガラスコーティングでは、最高硬度をカッターナイフの刃物でもほとんど傷付かない「9H」という硬さまで引き上げることができます。

抗菌・抗ウイルス

コーティング剤の種類によっては抗菌・抗ウイルスの効果も期待できます。腕時計を介しての感染リスクを軽減したり、清潔な状態を保つことができます。

金属アレルギー対策

腕時計の表面をコーティングすることによって金属の部分が直接肌に触れなくなります。そのため、金属アレルギーを持っている方は炎症の防止や軽減につながります。また、金属アレルギーのない方も、今後出てしまう可能性もありますので、コーティングで金属アレルギー対策をしておくことで、発症の予防ができます。

撥水効果・サビ防止

コーティングの撥水効果によって、雨や汗といった水分が直接金属部分に触れることがなくなります。また、これにより、サビや酸化による変色も防ぎます。

指紋を防ぐ

コーティングには皮脂などの油分が付着しづらいというメリットもあります。これにより、腕時計に触れたときに指紋が付いてしまうことが減り、指紋がついても楽にふき取ることができます。

光沢UP

コーティング剤により腕時計の表面が滑らかになります。また、もともとあった傷も目立たなくなり、腕時計の光沢感UPが期待できます。

買取金額UP

高級時計を購入する場合、最終的に買取に出すことも視野に入れている方もいらっしゃるでしょう。その場合、コーティングしておくことで傷がつきにくくなったり、サビ・変色の防止、光沢感UPによって良い状態を維持できるため、買取に出す時には多少の査定額UPが見込めます。

腕時計にコーティングする方法

腕時計にコーティングする方法は、

  • コーティングの店舗に依頼
  • 自分でコーティング

の2つの方法があります。それぞれどんな特徴があるかご紹介します。

コーティングの店舗に依頼する

最近では、腕時計のコーティングをしてくれる店舗も非常に多くなっています。時計専門の店舗ばかりではなく、スマートフォンやタブレット、ボールペンに至るまで幅広い製品のコーティングに対応しているところもあります。

腕時計のガラスコーティングを依頼する場合にかかる費用の目安は、本体のみで3~5千円、ベルトを含めると7千~1万円程度となります。

店舗に依頼した場合、数十分ほどの時間でコーティングが終了します。また、効果の持続期間は通常2~3年、長い場合は5年ほどが目安です。

自分でコーティングする

コーティング剤を購入して、自分でコーティングする方法もあります。インターネット通販でも様々なコーティング剤が販売されており、店舗で依頼するよりも値段を安く抑えられるメリットがあります。

また、自分でコーティングする場合は時間を気にする必要がありません。店舗に依頼する場合、一つの時計で少なくとも15分、長いと数十分ほど時間がかかります。他にも待っているお客さんがいれば、1時間、2時間と待ち時間が延びてしまいます。一方、自分でコーティングする場合は、自分自身が時間を確保できるタイミングでできるのでストレスはありません。

ただし、使用する商品にも寄りますが、コーティング剤を塗ってから乾くまで、あるいは定着するのに時間がかかるものもありますので、すぐに腕時計を使いたい場合は注意しておきましょう。

また、自分でコーティングすると失敗するんじゃないかなど不安があると思いますが、正しい手順で施工すれば、誰でも簡単に施工できるようになっています。

腕時計コーティングの手順

  1. 腕時計表面の汚れ、脂を取り除く:腕時計表面に汚れや脂が付いていると、コーティング剤がはがれてしまうことがあるため、丁寧に汚れを落とします
  2. コーティング剤を塗る:スプレー状のものは、クロスなどに吹き付け、腕時計を丁寧に拭き上げ、塗布します。
  3. 硬く絞ったタオルなどで拭き上げ、またはコーティング剤を乾燥させる:コーティング剤を塗り終わったら、タオルなどで拭き上げて仕上げます。必要ない場合、コーティング剤を乾燥させ、定着させます。

※細かい手順や方法、時間などは商品によって異なります。商品の説明書きを見ながら行ってください。

腕時計にはガラスコーティングがおすすめ!

腕時計のコーティングは、基本的にガラスコーティング、またはガラス系コーティングとなります。コーティングの種類にはほかにも、樹脂系(ポリマー系)コーティング、油脂系コーティングといったものがありますが、これらは主に車のコーティングなどに使われます。

また、ガラスコーティングは100%ガラス成分、ガラス系は一部にガラス繊維を含んだコーティングといった違いがありますが、大切な時計を傷から守る効果は圧倒的にガラスコーティングのほうが優れています。「ガラス系」も含め、その他のコーティング剤には傷を防ぐ効果は期待できないと考えた方がいいでしょう。

このようなことから、時計にはガラスコーティングを選ぶのがおすすめです。

腕時計のコーティングに関するQ&A

ここでは、腕時計のコーティングに関する、よくある疑問にお答えします。

車のコーティング剤を使っても大丈夫?

腕時計のコーティングに車用のコーティング剤を使うのはおすすめできません。調べてみると、実際に車用のコーティング剤で腕時計をメンテナンスしている方もいらっしゃいますが、前述のようにコーティング剤には種類があり、物によっては腕時計の価値を著しく下げてしまう可能性もあります。

腕時計のベルトにもコーティングできる?

腕時計のベルトにもガラスコーティングを施すことは可能です。ただし、ベルト部分の素材が「ゴム」である場合は、ガラスコーティングはできません。この理由は、ゴムの伸縮性によって、ガラスの組織がしっかりと吸着できず、施工が難しいからです。

ゴム以外の樹脂や革ベルトにはガラスコーティングができます。コーティングすることで、汗をはじき、ベルトを清潔な状態で維持することができます。

ミネラルガラスの上にコーティングしても大丈夫?

腕時計の多くはミネラルガラスが使われていますが、この上にガラスコーティングを施しても問題ありません。ミネラルガラスは加工がしやすい特徴を持つ反面、小さな傷がつきやすい性質があります。そのため、むしろミネラルガラスにはガラスコーティングをしておく方が良いでしょう。

大切な腕時計にはガラスコーティングを!

腕時計をコーティングするメリットや、方法、そして気になる疑問についてお答えしました。

腕時計には自分だけではなく、周りの家族や大切な人たちの思い出、気持ち、ストーリーが詰まっています。そんな大切な腕時計ですから、きちんとメンテナンスして使い続けたいですよね。

そのためには、ガラスコーティングがおすすめです。新たな傷もつきにくく、元々付いていた傷も目立たなくなります。加えて光沢感がUPしたり汚れにくくなる効果もあるため、手元に大切な時計をお持ちであれば、ガラスコーティングを検討してみてはいかがでしょうか。