家の中の掃除をこまめにして衛生面に気を付けていても「ドアハンドルまでは拭いていなかった!」という方も多いのではないでしょうか。ドアハンドルは、部屋を行き来するときには必ず触れるものです。そのため、抗菌・抗ウイルス対策が大切です。

特にドアハンドルは子どももお年寄りも家族みんなが触れる部分です。家族の健康面を考えると、抗菌・抗ウイルス対策を忘れずに行い、感染予防をしていきましょう。

そこでこの記事では、具体的な対策を詳しくご紹介します。また、家庭でも使用できる抗菌対策のおすすめグッズもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

ドアハンドルも雑菌・ウイルス対策が必要!

ドアハンドルは家の中でも雑菌やウイルスが増殖しやすい場所だという事実をご存知でしょうか?

家の中の抗菌・抗ウイルス対策をするとき、トイレやキッチン、お風呂などの水回りに力を入れている方も多いでしょう。しかし、こういった「雑菌が多い」というイメージの強い場所は、普段からこまめに掃除して清潔に保たれているため、意外と雑菌は少ないと言われています。

それよりも注意したいのがドアハンドルです。ドアハンドルには、わたしたちが想像するよりも多くの細菌・ウイルスが付着し、増殖しやすい環境となっています。わたしたちの体には非常に多くの細菌が存在しており、特に「手」は細菌が多く付着しています。

つまり、部屋を行き来するたびに触れるドアハンドルには、多くの細菌が付着しているということです。また、皮脂汚れは細菌のエサとなって増殖につながります。

このように、頻繁に直接手で触れるドアノブは、事前の抗菌・抗ウイルス対策が重要になってくることがわかると思います。では、具体的にどのような対策ができるのかチェックしていきましょう。

ドアハンドルの抗菌方法

ドアハンドルは、毎日、家族全員が何回も触れるところです。家族それぞれが、手に細菌を持っているとしたら、どのようにドアハンドルの抗菌対策を進めていけばよいでしょうか。ここでは、その対策方法3つをご紹介します。

抗菌加工されたドアハンドルを使う

まず一つ目に、ドアハンドルを抗菌加工されたものに交換するという方法があります。抗菌加工とは、素材や表面に特殊な加工をした製品のことで、製品の表面において細菌の増殖を防ぐ効果があります。このドアハンドルに交換することで、手についている細菌がドアハンドルに移っても、そこでの増殖を抑制できます。

この方法は抗菌対策として効果的ですが、費用面で負担になってしまいます。自分でドアハンドルを購入して交換する方法もありますが、それには道具が必要になり手間もかかります。まったく知識のない状態であれば、うまく取り付けられない可能性もあります。業者に依頼する場合、相場としては7,000~40,000円ほどとなります。

抗菌グッズで清潔を保つ

こまめに掃除して清潔を保つというのも、菌を増殖させないための方法の一つです。ドアハンドルは、家族など複数人が何回も触れるという特性上、細菌が増えやすい箇所です。他にも、手の皮脂がドアハンドルにつくことも原因の一つとなり、こういった皮脂汚れをエサとして集まり増殖してしまいます。

したがって、ドアハンドルについた皮脂汚れをこまめに落とす、掃除するというのも有効な方法になりますが、掃除をする手間はかかってしまいます。これの手間を少なくしてくれるのが、次にご紹介する抗菌コーティングです。

抗菌コーティングする

3つ目は、ドアハンドルに抗菌コーティングを施すという方法です。初めにご紹介した抗菌加工のドアハンドルに交換するのは費用がかかってしまいますが、コーティングなら交換の必要はなく、現在使っているドアハンドルに施行できますので、費用を抑えることができます。

また、コーティングによって傷や汚れが付きにくくなるという効果も期待できますので、掃除やメンテナンスの回数も減らすことができておすすめです。

ドアハンドルの抗菌コーティングとは?

リフォームよりも費用が抑えられ、なおかつ、こまめに掃除する手間も少し軽減できるという、「抗菌コーティング」ですが、さらに詳しく確認していきましょう。

効果

抗菌コーティングを施すことによって、ドアハンドルの表面で細菌の増殖を防ぐことができます。また、コーティングにより皮脂などの汚れを防ぐことができたり、汚れてもすぐに落とせるようになります。そのため、これまでこまめに掃除してきたよりも、回数が減り、手間を軽減することができます。

また、表面をコーティングすることで、ドアノブについていた細かい傷を消して、光沢感をアップできるものもあります。これにより、もともとの傷が目立たなくなり、きれいな状態で保つことができます。また、表面を保護することで新たな傷や劣化を防ぎます。

施工方法

抗菌コーティングの施工方法は、2つあります。

一つは、リフォーム会社・クリーニング会社・塗装会社など、専門の業者に依頼することです。ドアハンドルの汚れを落とした後、コーティング剤の塗布まで任せられますし、ドアハンドルの素材に合わせて適したコーティング剤を選んでくれるでしょう。

もう一つは、市販のコーティング剤を購入して自分で施工する方法です。抗菌コーティング剤はさまざまなものが売られており、日々の掃除の延長でできるような簡単なものもあります。ドアハンドルは範囲も少ないため、業者に頼むのは大げさすぎると感じる方にはこちらがおすすめです。また、低価格で抗菌・抗ウイルス対策ができるのも魅力です。

費用

抗菌コーティングを業者へ依頼する場合、ドアハンドルのような小さい範囲では、「〇㎡以下は一律料金」といった形をとっている場合もあります。相場としては、15,000円ほどとなります。

ただし、ドアハンドルだけだと範囲が小さすぎて対応してもらえない場合もあるので、あらかじめ問い合わせて確認するようにしておきましょう。

一方でDIYの場合は1,000円~3,000円ほどで済みます。高いものでも5,000円ほどですので、業者に依頼する場合の3分の1以下の出費で抗菌・抗ウイルス対策ができます。

もしかしたら、自分でコーティングするのは不安に感じる方がいるかもしれませんが、実際にはそれほど神経質になる必要もなく、手順通り施工すれば心配ありません。上手に施工できるかよりも、信頼できる製品を選ぶことのほうが大切です。中には粗悪品もあるので注意しましょう。

ドアハンドルの抗菌ができるおすすめコーティング剤

ここでは、ドアハンドルの抗菌ができるおすすめのコーティング剤を3つご紹介します。インターネットの通販サイトで手に入るもので、手軽にドアハンドルのコーティング・メンテナンスができるスプレータイプのものをセレクトしました。値段も手ごろですので、ちょっとした抗菌対策に使ってみてはいかがでしょうか。

デオコーキン DC-1200

デオコーキンの抗菌剤は、抗菌製品技術協議会(SIAA)の認定を受けています。銀系、酸化チタンを利用した抗菌剤で、このほか、消臭、防汚の効果が期待できます。また、劣化や退色防止や静電気の防止にもつながります。ドアハンドルの汚れや皮脂汚れをクリーニングした後に、直接スプレーすればコーティング完了です。

RimiCoat plus リミコートプラス

ドアハンドルのほか、マスクやテーブル、カーテンなど、気になるところはどんな素材のものでも使用できるスプレータイプの抗菌コーティング剤です。酸化チタンを使った光触媒の技術で抗菌する仕組みで、界面活性剤や防腐剤などが使われていないため、小さな子どもやペットがいても安心して使うことができます。スプレーしたらサッと塗り広げると、約24時間抗菌効果が持続します。

Silver Moist (シルバーモイスト) 消臭スプレー

銀イオンの力を利用した除菌・抗菌コーティング剤です。細菌やウイルスを除去し、その後もバリア機能によって寄せ付けず、増殖を抑制する効果が期待できます。ドアハンドルやそのほかの器具や手指に付着している細菌、空間の浮遊している細菌に対して効果を発揮します。シルバーモイストにはアルコールが含まれており、銀イオンとともにダブルの抗菌効果があります。

コーティングでドアハンドルの抗菌・抗ウイルス対策を!

ドアハンドルは、部屋を行き来するたびに必ず触れる部分です。手は人の体の中でも特に細菌が多いことで知られていますので、一日に何回も触れるドアハンドルには多くの細菌が付着しています。

小さなお子さんや高齢者がいるご家庭はもちろんですが、働き盛りの若い方も免疫力が下がると細菌の増殖によって体調を崩したり病気になったりする可能性があります。そのため、ドアハンドルの抗菌・抗ウイルス対策はしっかりと行っておきたい場所です。

その中でも抗菌コーティングなら、それほど費用をかけず効果を得ることができます。普段の掃除の延長で抗菌コーティングできるものもありますので、家族やご自身の健康を維持するためにも、ドアハンドルの抗菌・抗ウイルス対策をはじめてみてはいかがでしょうか。